オンラインブックマークとは
 危険説が広まってからというもの、女性向け同人サイトからはひたすら悪い先入観を持たれて悪役にされているオンラインブクマですが…意味としては「インターネット上にお気に入り情報を保存すること」です。ブラウザのお気に入り機能とはデータの保存場所が根本的に異なります。

▼ 図にするとこんなかんじ

 オンラインブクマの機能は、いつも自分専用のパソコンしか使わない方には特に魅力がないかもしれません(パソコン内のお気に入りを使えばいいですからね。)でも複数のパソコンを使い分けている方や、パソコン内に個人的なデータが保存できない方(共用のパソコン(ネットカフェだったり、家族と共用だったり)をお使いの方)にはとても便利なものです。

どうしたらオンラインブクマになるの?
 オンラインブクマは、「ブクマ情報をお預かりします」というひとつの「サービス」です。(ブラウザのお気に入りは自分のパソコンに自分で保存するものです。)なので、オンラインブクマを利用するには以下の工程を踏まなければなりません。
1.利用者としての登録
 サービス元に「あなた専用のデータ保存スペース」を作ってもらう作業です。「新規登録」というやつです。主にメールアドレス・パスワードなどを登録します。
2.ブクマ情報の登録
 用意してもらった保存スペースに、ブクマ情報を登録する作業です。フォームにサイトのURLやサイト名、ジャンルなどを記入して送信ボタンを押す、といった作業が必要になります。

なにをどうしたらどこまでがオンラインブクマなのか、混乱している方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に上の手順を踏まなければオンラインブクマは成立しません。
 ※ブラウザにMSN Explorerを使っている方の場合は「Windows Live Favorites」というブクマ情報自動保存サービスがあるため、ちょっと例外です。
オンラインブクマの種類
■ 非公開型
 上の図の左上にある通り、IDとパスワードがないと見られないカギ付きのオンラインブクマです。パソコン内にお気に入り登録ができない方でも、どこからでも見れる自分専用のブクマを簡単に作ることができます。また「非公開」として提供されているサービスですので、情報が漏れる可能性はまずありません。(漏らさないのが提供者の責任とも言えます)
■ 公開型
 その名の通り、ブクマを公開して、自分のおすすめサイトをみんなに知らせることができるものです。サイト内の「リンクページ」と似ていますね。登録するURLによって、「公開・非公開」と選べるサービスも多いです。(Yahoo!ブックマークもそのようになりました)
■ ソーシャルブックマーク(sbm)
 「公開型」の発展した形で、利用者同士の情報交換がより活発に行われています。趣味の合う利用者をお気に入りに登録してその人のブクマ状況をチェックできたり、ブクマページを「タグ」という単語で分類することでより効率的に情報が整理できたりします。このごろはこの形式のサービスが非常に増えています。
 というのも、現在インターネットはあまりに膨大すぎて、目的の情報を探すのも一苦労ですよね。そこでこういった形で情報をブックマークとして登録しあい、みんなで協力して情報を収集・整理しようというわけです。おもしろい・役立つ情報は持ち上げられ、利用者たちは効率よく質のいい情報を手に入れることができるのです。「はてなブックマーク」が有名ですね。ブックマークと言うと個人的なものを連想される方が多そうなので、「情報収集所」とでも言った方がニュアンス的には近いかもしれません。

 ということで、オンラインブックマークと一口に言っても、「個人的なブクマとして使うもの」から「みんなで効率的な情報交換をするためのもの」まで、その範囲はとても幅が広いのです。
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